うらやましいをやめてみた

中学生の頃、うらやましいと思っていた子がいた。
今日はななちゃん(仮名)の話。ななちゃんは中学から学校が一緒のなった子で転校生だった。
ななちゃんは美人・頭がいい・スタイルいいが3拍子揃った素晴らしい子で極めつけはクールでかっこいい彼氏もいた。男の子からはモテたし、女の子にとっては憧れられるようなそんな存在だった。
私は当時は普通に友達のレベルですごく仲のいい親友という間柄でもなかった。
数年経って私たちは大学受験に失敗し、同じ予備校に通うことになった。片道1時間の電車の中、私たちはいろんな話をした。中学時代の懐かしい話、違う高校に行っていたので高校時代の話。いろんな話をしているとななちゃんがある日こんなことを言った。

私はこいこいがうらやましいなぁ

ん?何いきなり。どしたん?

こいこいはいつも楽しそうに私に自分の友達の面白かった話とかいっぱいしてくれるじゃん。とにかくこいこいは友達の話が多いの。そしてその話をしているときとても楽しそうにうれしそうに話してくれる。

友達?確かに私の話には友達の話がめちゃくちゃ多いよ。なんかわからないけど友達の面白い話、楽しい話、こんなことがあったよ!っていうことは人に話たくなっちゃうんだよね。

わたしにはそんな風に思える友達(中学の時)いなかったからさ。。。
待て待て待て待て待て待て!!
ななちゃんあなた中学の時みんなから憧れられてたんだよ!!可愛くて、頭もよくて、スタイルよくてもう無敵でしょう!!無敵のヴィーナスでしょうよ!!
でもね実際は違ったんだ。その後いろんな話をした。
中学の頃
- 仲良しなのは上部だけで心を開ける友達がいなかったこと
- 誰かがヒソヒソ話していると自分の悪口を言われてるのじゃないかといつも思っていたこと
- 当時の彼氏がいなかったら学校には行けていなかったかもしれなかったこと
- いつも孤独だったこと
私の知らないところでななちゃんはいっぱいいっぱい悩んでもがいて苦しんでたこと。
人は見た目や上部だけで判断しがちでその人のいいところばかり見てうらやましいと思いがちだ。でも本当は違う。目に見えないところでいっぱいいっぱい戦ってる。
今だってそう。
昔誰かが言ってた。
うらやましいと思うのならその人の全てを見てうらやましいと思いなさい
私たちにいつも勇気をくれるアイドルもいつも笑顔ばかりじゃぁないはずだ。いろんな意見、数えきれないくらいの努力をしてみんなに夢や希望を与えてくれているんだ。
もう軽々しくうらやましいなんて言わない。そう思ったらうらやましいと思わなくなった。
私はうらやましいをやめたのだ。
そしてこの話を機に、私は自分の友達がどんなに素敵で宝物のような存在かを思い知らされた。何気なく話ているけれど、私には本当にたくさんの最高な友達がいてものすごく恵まれた環境で過ごしてきたこと。改めて気付かされた。ありがとう。
大学に入学して出会った友達に言われた言葉

こいこいってものすごくものすごーく周りの環境に恵まれて育ってきた子って感じね!!!

ん?どゆ意味?

こいこいの周りって悪い人いないんだろうな〜って!!!そういう魅力があるってことだよ!!
褒められた!!今度は私の周りの人を褒めてくれた。この言葉本当に嬉しかった。私を褒めるというよりも私を作りあげてくれた全ての人たちが褒められたようなそんな気分。気分が高揚した。
やっぱり私は友達が好き、家族が好き、人が好き。だからこれからも変わらずに人を大事にしようと思えた。
人は1人じゃぁ生きては行けないから。今いる出会ってくれたすべての人に感謝して過ごしていくよ。
今日もありがとうございます。
皆さんにとって良い1日になりますように。